016 誰でも成功できる素晴らしい時代
収入や財産によって社会に階層化が生じる「格差社会」の格差が、2021年はさらに拡大することになるだろうと多くのジャーナリストがコメントしています。それを聞いて「下層にいる我々は益々貧しくなるだろう」と、多くの方々が感じていることでしょう。しかし、格差が広がったからと言って下層の人間が上層の人間になる機会が減っているという意味ではないと僕は感じています。
2兆ドル(約209兆円)超の時価総額に成長したApple社。5840億ドル(約63兆円)超の時価総額に成長したFacebook社。いずれも世界を代表する成長企業群GAFAMの一端です。しかしこれらの巨大企業が順風満帆な社歴を辿ってきたわけではありません。今から23年前の1997年頃Apple社は倒産寸前の経営状態にありました。1989年から社長を勤めていたジョン スカリー(John Sculley )CEOは数字に裏づけされた堅実な経営を行っていましたが市場はその経営を歓迎しませんでした。約10年Apple社を離れていたスティーブン ポール ジョブズ(Steven Paul Jobs)がCEOに戻り、大規模なブランドキャンペーン「Think different」をスタートさせ、新生Appleのマニフェストを宣言したところからAppleの復活劇が始まりました。Think different のCMにはこんなメッセージが含まれていました。
クレージーと言われる人たちを、私たちは天才だと思う。
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから
このCMをご覧になったことがない方はこちらをご覧ください・・・
マーク エリオット ザッカーバーグ(Mark Elliot Zuckerberg)がFacebook社の前身であるCoursematch(コースマッチ)をスタートしたのは、今から15年前の2005年でした。当時のシステムはハーバード大学内の同じクラスを履修している学生のリストを参照できるようにしただけのシンプルなものでした。
Apple社が復活劇をスタートした23年前も、Facebook社が産声を上げた15年前も、僕はビジネスをしていましたし、当時のApple社やFacebook社(法人化されていませんでしたが)と自身を比べると「圧倒的に彼らが有利」とは断言できなかったと思います。しかし、彼らは僕とは比較にならないレベルで世界を変えてきました。マーク エリオット ザッカーバーグは、ハーバード大学を中退したにも関わらず、2017年のハーバード大学の学位授与式で法学名誉博士号を習得し祝辞を述べました。その祝辞では・・・
Change starts local.Even global change start small with people like us.
・・・「変化は小さなコミュニティから始まる。世界規模の変化も僕たちのように最初は小さなものから始まる」と。2021年、新たな年がスタートしました。今年は自分自身が所属するコミュニティで小さな変化を起こしませんか?そして、2022年のお正月には、皆さんで「小さな変化」について語り合いましょう!