008 ドローンの操縦が上手くなる方法がわからないというビギナーへの助言
私が理事長を務める”一般社団法人 ドローン大学校”は、東京・お台場と、名古屋・名駅の2ヶ所にキャンパスがあります。じつはこの2ヶ所で行っているカリキュラムは違います。
東京・お台場キャンパスは、フリーランス・クリエイター・ビジネスマン・経営者と多彩なお立場の方々に向けて、いつでも入校可能で、ご自身のご都合に合わせて学べる通学日数が決まっていないフレックスなカリキュラムです。一方の名古屋・名駅キャンパスは、ビジネスマン・経営者が通いやすように、平日夜間と土日の12日間の集中カリキュラムです。つまり「12日間」と「6ヶ月*1」の違いがあります。
もちろん同じ”ドローン大学校”というブランドで学校運営を行っていますので、修了生の操縦スキルは同等のレベルです。ところが、この2つのカリキュラムを比較すると、期限がある「12日間」のカリキュラムの方が、操縦が上手くなるスピードが速い傾向があります。その原因は受講生さんの「思考」にあると考えています。
アメリカの成功哲学の提唱者であるナポレオン・ヒル(Napoleon Hill)は、著書『Think and Grow Rich(頭を使って豊かになれ)』で、500名以上の成功者の研究をし「思考は現実化する」と結論づけました。
同様に、アメリカのコラムニストであるパム・グラウト(Pam Grout)も『E-Squeared: 9 Do-it-Yourself Energy Experiments to Prove Your Thoughts Create Your Reality(こうして、思考は現実になる)』で、9つの実験を通して「思考は現実化する」ことを論じました。
ナポレオン・ヒルやパム・グラウトらの思考から考えると「12日間で修了検定に合格する」と考えている名古屋・名駅キャンパスの受講生と、「6ヶ間で修了検定に合格する」と考えている東京・お台場の受講生に思考の違いがあるのかも知れません。
ドローンスクールの学費(授業料)について比較したコラムをWEBで読んだことがあります。このコラムでは受講料を通学日数で割って一日当たりの受講料を算出していました。では皆さんは、一日当たりの受講料が安い学校と、一日当たりの受講料が高い学校では、どちらが選ぶべき学校だと思いますか?
建設工事やデザインなどのクリエイティブな制作などのお仕事では、工期が(納期)が短いほど高額である傾向があります。つまり、同じ仕事なら短期間に終える方が価値があるということになります。同じように考えれば、ドローンスクールも通学日数が少ないほど学費が高い傾向があって当然ということになります。
しかし、ここで問題になるのがドローンスクールごとに修了時の操縦スキルが異なるという点です。当校の東京・お台場と名古屋・名駅の2ヶ所にキャンパスにおいては、修了生の操縦スキルは同等のレベルですから、名古屋・名駅キャンパスの方が”お得”なのかも知れません。でも、通学日数は受講生それぞれの”思考”に左右されると考えていますので「どのようにして受講生各自に”期限”を思考してもらうのか?」ということが指導者として課題になります。
これは、ドローンスクールでのスキル教習に限らず、ビジネスにおいても同様です。ドローンスクールを修了した後に「いつまでにプロパイロットになるのか?」など”明確な期限”を思考しないと実現はしないでしょう。ドローンの操縦が上手くなる方法がわからないというビギナーは、いつまでにどのような操縦ができるようになるか?といった”明確な期限”を思考することをおススメします。
*1 入校規約により最大6ヶ月と定めさせて頂いています。